通信制高校と聞くと、定時制と混同されることが多いようですが、両者には違いがあります。定時制高校は、主に就業しながら学習を希望する生徒のために設けられ、一日4時間程度学習しますが、通信制高校は、一般に通信による教育を行う学校のことで、自習とレポートの提出が主とします。実際に学校に通うスクーリングは。月に数回程度行われます。
では、通信制高校の魅力とは何でしょう。まづ、入学の際に学力テストを行うことが殆どないこと、次に、大学のように単位制を取っていることが多いこと、最後に、自分のスピードで、好きな授業が選択できることです。毎日通わなければならない定時制よりもこちらのほうが魅力的なのもうなづけるはずです。最近の傾向としては、不登校、あるいは、全日制に馴染めなかった人、また、学習を望む中高年の方が受講するケースが見られます。
学習意欲はあるものの、学校生活に馴染めない人にとって、通信制高校のスクーリングが魅力的なのは、学校という狭い枠から解き放たれ、様々な人々と交流することができることです。世の中には色んな人がいることを知ることだけでも財産になります。いじめ報道を聞く度に胸が痛む昨今ですが、こういうシステムを利用することもひとつの解決になるのではないでしょうか。